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 [790]   彩遊紀の紀   .. 2021/04/03(土) 16:26 
◆ 久しぶりに歌舞伎
皆さん今晩は、彩遊紀の紀です。
久しぶりに歌舞伎を見に行き、涙、涙でした。演題は「熊谷陣屋」で主演は片岡仁左衛門でした。一週一絵にも書きましたが、源平合戦で熊谷直実が平敦盛を切るはずのところ、夫婦の恩人の息子のため切れず、義経の首実検に対してわが子の小次郎を切ってその首を差し出すという話で、主君のためにわが子を殺すというような武士の主君に対する思いということの理解を今の若い人だけでなく私でも理解できない気持ちです。同じ歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」の「寺子屋」も、主君の子供の身代わりに、わが子の首を首実検の場に差し出すという話で、それを妻とも事前に打ち合わせし、わざわざ寺子屋に子供を行かせ、寺子屋の主人が自分の子供を殺すであろうという賭けに出て、しかも寺子屋の主人が子供を殺そうとしたときに、子供も納得しいて「にっこりして首をさしだ」ということが、首実験の後で段々にわかってきて、子供はちゃんと死んでくれて主君のお役に立ったのだろうかと奥様が泣いたりすると、「あそうか、奥様もわかっていたのか」とわかったり、「子供も理解しいたのか」ということでは涙が止まりませんでした。この「寺子屋」の歌舞伎を始めてみたのは実はテレビで、テレビを歌舞伎で見て涙を流し、歌舞伎は泣けるんだ、と思い、それから歌舞伎を見るようになりました。その時の主役の武士が今回の「仁左衛門」でした。今回の久しぶりの歌舞伎はそんな思い出の片岡仁左衛門の舞台でした。

 
 

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