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 [969]   彩遊紀の紀   .. 2024/09/21(土) 15:17 
◆ それからの富樫
皆さん今晩は、彩遊紀の紀です。
今日も30度以上の暑さです。明後日が彼岸ですが、本当に彼岸を過ぎたら暑さが収まるのでしょうか。
先週、2ケ月ぶりに歌舞伎を見てきました。「勧進帳」と「妹背山婦女庭訓」でしたが、二つとも涙でした。歌舞伎を見るきっかけになったのは仁左衛門さんが演じる「菅原伝授手習鑑」の「寺子屋」をテレビで見て、涙を流したのがきっかけでした。それまで、妻は小さい時から歌舞伎を見ていて、買う気を見に行こうと誘われていたのでしたが、私は歌舞伎はセリフも義太夫や長唄もよく聞き取れず、見ていても面白くなかったのですが、この「寺子屋」を見て、「あっ歌舞伎でも泣くのだ」と思いました。このテレビで、セルフも長唄も何とか聞き取れ、歌舞伎を見直しました。それから夫婦で「都民劇場」の会員になり、歌舞伎を見るようになりました。今回は「勧進帳」でしたが、前に見た時は涙しなかった、弁慶の六方を踏んで退出する場面でしたが、今回はたまたま二階の花道の真上で、弁慶が良く見え、先に立ち去った義経と従者が遠ざかって行くのを安堵して見送ったり、義経一行だとわかっていて見逃してくれた関守の富樫に一例をして、そして安心して六方を踏んで退出していく弁慶の細かい仕草を始めてじっくり見て涙でした。前にこの安宅関の関守の富樫が、後々鎌倉の頼朝から義経を逃がしたかどで攻められ、家族とも別れる「それからの富樫」という芝居を観た時は、富樫の心境に本当に涙、涙でした。歌舞伎でも泣くのだと思った典型でした。

 
 

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