皆さん今晩は、彩遊紀の紀です。 山形県でまた最上川が氾濫し、大洪水だそうです。毎年のこの時期なると日本のあちこちで洪水の話があり、人が死ぬだけでなく、水田の被害が言われているのになぜ対策が進まないのでしょうか。最上川では2〜3年おきに洪水が発生しており、最上川洪水対策プロジェクトも行われているというのに、なぜ進まないのか、予算がなくて進まないのかネットで調べてもよくわかりません。昔から釜無川の反乱対策としての信玄堤や、木曽川の堤などによる有名な治水対策があるのに、もっと科学や土木工事が進んでいる現在にそれができないのかよくわかりません。洪水だけでなく、徳川家康は神田上水や利根川の付け替えなどの治水対策をなし遂げてきました。それを考えると政治の問題なのでしょうか。東日本の後、東北地方の海岸のあちこちに「とにかく高い堤防を作ればいい」と不格好な護岸工事がおこなわれていますが、昔鎌倉の材木座の沖合に作られた防波堤は“和賀江の堤”と言われ、石を何段にも積み重ね、これを沖合からいくつも作って、消波効果で波を弱めるとともに景観も保つという防波堤でした。千年に一度の大津波にこの方法が有効かわかりませんが、欧米のような自然を克服するという考えではなく、自然エネルギーは計算しきれないということで、自然を征服するのではなく、自然に順応するというのが日本人の知恵でした。信玄堤も釜無川の水流をとにかく強い岸を作ろうというのではなく、一度対岸の岩盤にぶつけて弱めてから流すことで、護岸をやりやすくしたとのことで、この技術は先年のアフガニスタンで亡くなった中村医師が、その治水工事でも採用したとのことで、日本人の昔の知恵が生かされているとのことです。もっと今の行政も昔の日本人の知恵を生かした治水対策をしてほしいものです。
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