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お寺ネット:仏事相談室
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[5582]Re:御位牌につい..
..天台沙門
某政令指定都市に所在する寺を預かる天台を宗とする者の立場から。

Q:新しく祖母の位牌を作ることができるのでしょうか?
A:できます。ご安心ください。



一般的に故人の、戒名(法名)・俗名・寂年月日・享年、が記されますが、古い時代では戒名だけなどというものもありますから、ご存知の範囲内で仏具店にて新調なさり、菩提寺さんで開眼供養(魂入れ)をご依頼なさればよいでしょう。
お位牌の仕様については、ご宗旨や菩提寺さんのお考えがありますから、まずは「祖母の位牌が手元にないので新調したい」とご相談ください。

以上、ご参考までに。



以下、余談です。

原則として仏教という宗教は「霊魂」の存在を否定します。しかし仏教の根本にある「因縁」を人間関係と考えてみると、生死を問わず人格同士の関係という「因縁」は否定できず、これを「タマシイ」と呼んでおくと都合がよいようです。
しかし「霊魂」にせよ「タマシイ」にせよ、目に見えず触れることもできないものですから、人は物としての「タマシイ」があると安心できます。この「物」が、死者の場合は「位牌」という文化的な道具というわけです。
昨今は、「タマシイ」は「あの世」というクラウド上に存在するが、「墓石」という据置き端末や「位牌」という携帯可能端末で身近なものとできるというたとえ話がよく使われます。
..2018/02/09(金) 06:04
御位牌について..
→Re:御位牌につい..

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