■□■□■□■
お寺ネット:仏事相談室
■□■□■□■

[5749]Re:納骨について
..秀紘
 真言宗の僧侶です。御母堂様の件、お悔やみ申し上げます。
 残念ながらお寺の御住職の中には偉そうな態度や物言いをすることがお坊さんらしいと勘違いしている方が少なからず居ります。また、以前からの習慣や自分の考え方に檀信徒が従わないと機嫌が悪くなる方も結構居ります。そのような住職たちは仏事のやり方やお布施の額についても自分の考えに固執して檀信徒の事情や気持ちに寄り添わず、高圧的にものを言うので檀信徒の心が離れて行くのですが、謙虚さや反省の気持ちが無いので改まることがありません。大変残念なことですが、檀家寺の多くでこのようなことがあり、お寺離れにつながっています。檀信徒に「安心」を与えられない住職はもはや宗教者とは言えないでしょう。
 ただ、住職は社会的には宗教法人代表役員として寺院運営と管理、責任者であり、布施を主として収入を得てお寺を経営せねばならないのも事実です。布施とは喜捨であり施主の安心を前提とするものではありますが、寺院運営の収支との兼ね合いでお寺によって布施の目安的金額がある場合もあります。
 上記のことをふまえた上でご相談に私からお答えするならば、一周忌に納骨することは全く問題ありません。四十九日忌の法要をきちんとされているならば、迷うなんてことはあり得ません。そもそも、迷うようならば葬儀でちゃんと引導を渡していないということです。気にする必要ありません。
 戒名のランクなども気にする必要はないです。菩提寺としては代々のご先祖様に合わせた形でお授けするのが慣例ですが、本来は故人様の生前の信仰および寺院・社会への貢献度を勘案して決めるものです。また、ご遺族の供養の気持ちとして故人になり代わりお寺に財施をして仏法興隆に資することで院号などを受けることもあります。普通にお戒名を頂けば、みな正式な仏弟子なのです。ご心配いりません。
 現在の菩提寺さんとの今後のお付き合いですが、筋を通していれば毅然と必要な仏事を依頼されればいいと思います。ご無理はしなくてよいと思いますが、年間の護持費や付け届けなどはきちんとしておきましょう。お寺の主人は本尊様です。ご先祖様は御本尊にお守り頂いているのです。これからお母様もお守り頂くわけです。数十年だけ偶さか住職でいる人間の態度や都合で伝統あるお寺と縁が切れるのは惜しい気もします。ただ、どうしても安心どころか嫌な気持ちになり、我慢が出来ないならば離檀という方法もあります。お墓がお寺に在ると離檀料を請求されたりする場合もあり、ややこしいかもしれませんが、正式な手続きをされれば不可能ではありません。別に墓所を決めて改葬すればよいのです。住職の機嫌は悪くなるでしょうが、済んでしまえばもう付き合う必要はありません。その上で、気持ちよくお付き合いできるお寺様や僧侶と縁を結べば良いのです。ただ、離檀はご先祖様の菩提寺と縁切りをする最終手段です。よくよくお考え頂いた上、御親戚とも相談してお決め下さい。
..2023/02/21(火) 10:38
納骨について
Re:納骨について
Re:納骨について
Re:納骨について
→Re:納骨について

[#]返信投稿
[*]記事削除
[0]記事編集
掲示板TOP
ホームページへ